2010 Jan.

2016 Apr.

2016 Apr.

2009年秋「代々木デッサン会」を立ち上げた。今年の秋で丸7年、300回を越えた。 毎回メンバーが変わるコミュニティーを活性化する為、その頃からデッサン会では最後にお気に入りの二枚をみんなで並べるている。
たまに「素敵!」という声に「じゃああげるよ」という会話を耳にはさむ。僕としては違和感を抱いた。 その頃はデッサンはあくまで練習であって展示、販売するものではないと漠然と考えていた。 ただ、今までの時間をかけてこの1枚があり、「デッサン欲しい」=ちょうだいではなく、買いますよというやりとりが生まれたら良いなと思うようになった。

2015年春個展「DとP」*で初めてデッサンを販売した。まずデッサン会主宰の自分が試してみた。 デッサンを売りますと表明した事で、「前から欲しいと思っていたけど、それをどう伝えていいか分からない」「いくらと聞くのは失礼ではないのか?値段がついていることで欲しいと言いやすかった」みたいな声がいくつかあった。
2016年春「デッサン」のグループ展「デッサン行進」*を初めて開催する。 それは2011年からデッサン会に参加されている星 信郎氏(元セツ・モードセミナー講師)のアイデアを基に企画し、今後のデッサン会に必要と思われる部分を加えた。 会場で描いたデッサンを壁に一列に貼って行く。列になって伸びて行くLIVE感を「行進」と星先生が名付けた。サインはあるが「誰の」絵ではなく「絵」を観ることを重視し、順不同で貼っていった。 付け加えた部分は、単に並べるのではなく買いやすい形で販売する事。 イベントのような展示なので、3日間限定で全ての参加者が一律の値段 ¥3,000でデッサンを販売した。 3日間の合計販売数は35枚。今回初めて売れた人も何名かいた。

10分で描いたものだが、その10分を何年も何十年も繰り返してきた。 その1枚しか無い、オリジナルに対して価値をつけて行く事は、今後も代々木デッサン会を続けていく上で必要と考えている。作り手へのリスペクトをどう表すか意識が変わっていけば良い。
2016年秋、前回3日間のみだった展示をメンバーと展示方法を変えて、吉祥寺のカフェ「キチム」で15日間開催する。26名、各5枚のデッサン、計130枚を展示し、同時に販売する。期間が長いので売れたら作品を入れ替えていく予定。 是非この機会に会場に来て、写真でなく自分の目で観て下さい。 気に入ったのがあれば購入してみては如何でしょうか? 金額の大小ではなく、同じ時代に生きている描き手への何よりの応援です。                                     代々木デッサン会主宰 北村 範史
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・「デッサン行進」 キチムのデッサン会のグループ展 2016   
 2016.10.5(水)ー10.23(日) 


 
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・個展「DとP」


 
・「デッサン行進」


 
・「デッサン会のグループ展」カテゴリーをさかのぼると今迄のグループ展の写真が見られます。