4/28(金)
最近は新しいTシャツのプリントを作る作業をしていた。くしゃみががよく出て体調は今ひとつ。
G.W.前には行きたいなと思っていた弥生美術館の「長沢 節展」へ昼頃向かう。 久しぶりの原画や初めて見る絵も多いが、僕が90年代に5年間通い魅力を感じていたのはセツのデッサンや絵以上に、 セツ先生自身の存在であり、考え方だった事にあらためて気付く。 だから絵を観ながら「ここに無い」ものを感じてしまう。それは生前にセツで学んだ美意識や、そこで教わった大事なものが継承されていない事を。

生きていたらセツ先生がここで展示するのか?は愚問だが、生前周囲にいた先生や当時繋がりのあったイラストレーターが携わったらかなり違う展示になるだろうなと無理な事を思う。 亡くなった作家の展示に行った時に感じる、主がいない故のゆるさや、立ち位置の違いによる編集の仕方は観ていて気の毒でなかなか行く気になれない。 2004年に初めて来た時と同じ事を考えながら新緑の上野へ向かう。