7/27(月) 僕の叔父の名は北村範史(のりちか)と一文字違いで北村勝史(よしちか)という。 叔父は幟旗(のぼりばた)の研究家なのだが、松濤美術館で展示をするというのでレセプションへ行って来た。 一昨年の日本民藝館が素敵だっただけに、どんな展示になるのか楽しみにしていたが、天井高をいかした良い空間が生まれていた。本来、江戸時代の各地方で、それぞれ別々に飾られていたものが2009年に渋谷に集合しているというのも不思議なものだが、100以上の幟が絵の内容や柄でグループ分けしてある。 上手くまとめられないが、これらは絵なのだが、僕らが普段見ている絵やアートとは本質的に違う。そこには個人ではなく、村や地域といった集団の「思い」「願い」が込められて誕生し、現在まで捨てられずに残ったものである。 普段僕らはモニターや紙を通し、表層を見るだけで自分の好みかどうかすぐ判断できるが(してしまうが)、実際の「幟」を前にすると、好き嫌いというのはなんて小さな問題なんだと思ってしまう。何とも大らかな美がそこにある。 もちろん現代の目から入る莫大な情報量をこなすには、すぐ判断し捨てて行く必要性はある。 でもね・・・おまえ本物見ているか?と久々に思わせてくれる展示でした。9月までなので何度か行こうと思う。 絵を描くとか、デザインする人には特に見てもらいたいと思った。 「江戸の幟旗 庶民の願い・絵師の技」 7/28~9/13まで 入館料¥300! 上の写真は今回の図録を複写しています。